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1/200 大和 YAMATO 缶室から煙路

猛暑の夏からお盆を終え秋を迎えようとしています。相変わらずの1/200大和です。

スターウォーズでもあったシュチエーションですが…「ミサイル(爆弾)を心臓部に通じる通気口に落とせば形勢逆転一気に叩き潰すことができる」ってのがあります。大和の場合は一体どうだったんでしょう???

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↑実はこのあたりのことが実に良く考えられていて、図面を見ると各ボイラーからの排気~煙突までのいわゆる「煙路は」かなり寝そべった形になっています。煙突自体も改めて見てみるとかなり斜めになっていてますね。かなり攻撃しにくい、攻撃しても心臓部であるボイラーへの被害を最小にしようとする設計です。加えて赤色の部分…分厚い装甲に囲まれたバイタルパートを煙路が突き抜ける部分はどうしても弱点になるので有名な「蜂の巣甲鈑」…厚き40センチ弱で十センチ強の孔が開いている…が施されていました。先回からお盆かけてこの「ボイラー周りから煙路あたり」…↑図の水色の部分を中心とする部分…を検証しパーツ化を進めています。…ちなみにこの図面は「戦艦武蔵建造記録(アテネ書房)」のものです。(図面だけで言ったら「戦艦大和設計と建造(アテネ書房)」より良いです。)

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↑それぞれ配管が微妙に異なる12のボイラーのパーツ化。さて、ここからいよいよ煙路部分…でよくよく図面を見てみると…

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↑C甲板とD甲板の間の一見スカスカの煙路部分…ここが曲者でした。

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まずCの甲板バイタルパートの分厚い装甲部分です。緑色の部分が煙の筒…この位置にそれぞれハチの巣があったと思われます。水色の部分は吸気路、そしてピンクが上層からの階段の上り口、赤が下層(D)への降り口…降り口と登り口が小さな壁に囲まれてつづら折りのようになっているのが確認できます、これも防御上の理由からでしょうね。

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↑続いてD甲板部分の図面…左側に黄色で示した部分に(C図面には一部描かれていませんが)上りと下りと同一になった…突き抜けの梯子と思われる部分があったりして面白いです…で、よくよく見ていて「おやっ?」と思いました。実は上層Cからの階段の降り口(Cへの登り口)の位置が描かれていないのでした。…で、もしかするとさらにその下の缶(ボイラー)室への階段も描かれていないのでは???

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↑「小さな壁で囲まれた廊室で階段が接続」「各ボイラー室は独立していた」ということからもしかするとこの位置にボイラー室への階段があったのではないかと思われる位置を特定していきました。

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↑梯子が各ボイラー室の指揮所の所にぴったりと着く感じになります。それぞれの梯子の角度もほぼ同一になります。…おそらくこの推測で間違いないと思います。それにしても急な階段ですね。(戦艦の階段は防御上の理由で開口部を小さくするため急になるといわれていますが…けがをして逃げる時のことを考えるとぞっとしますね。)

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↑CとD甲板の描き込みを開始。…今度は吸気路の取り回しの考察で一苦労…

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↑3D化して煙路と吸気路、壁の干渉がないか確認しながら進めています。

 

 

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コメント

大和はデススターとは違っていたんですね。

投稿: Morris | 2019年8月18日 (日) 21時26分

大和はデススターとは違っていたんですね。

投稿: Morris | 2019年8月18日 (日) 21時26分

デス○ターのように一撃ではやられないようになっていたんですね。

投稿: Morris | 2019年8月18日 (日) 21時37分

すいません。
3つもコメントしてしまいました。

投稿: Morris | 2019年8月18日 (日) 21時39分

残暑お見舞い申し上げます。
相変わらずの精密さと考察に、ただ驚きと称賛しかありません。
どうか、猛暑が続くなか、ご無理なさいませんように。

投稿: しおりん | 2019年8月18日 (日) 21時56分

暑い中、お疲れ様です。
書店で立ち読みした大和関連の本に缶室とボイラーの事が取り上げられていました。
まるでuhu02さんのここの記事を読んでから書かれた様な記事だなぁと思うくらいでした。

毎度の事ながら細かい考察は頭が下がります。きっとすごい大和が出現しそうです!!大和ミュージアムに展示されてもおかしくないくらいのデティールになるのではありませんか。。。

まだしばらくは暑さも続きそうです、無理なさらずにご自愛ください。

投稿: Terry | 2019年8月18日 (日) 22時06分

こういった入り組んだ部分はペーパークラフトでは無理じゃないかと思っていました。
実際に型紙を組み立てる段階が楽しみです。

投稿: papercraft etsutan | 2019年8月18日 (日) 22時58分

uhu02様、残暑お見舞い申し上げます。

缶室から煙突部分、なぜ煙突がS字のように寝そべった形になっているのか分かりました。
攻撃しても心臓部を叩けない様になっている為なのですね。

それにしても、見えなくなる内部構造まで再現されて恐れ入ります。
例のごとくカットモデルになるのですか。

投稿: sekainoyakann | 2019年8月19日 (月) 00時01分

更新ありがとうございます。

配管類まで…すごいです。
自分は倍の縮尺で対応しますね(笑)

まだまだ暑さは続きますが、頑張ってくださいね。

投稿: オジ | 2019年8月19日 (月) 06時42分

更新ありがとうございます。3Dデータも完成せれたあかつきには、拝見したいなと思います。私の技量ではペーパークラフトでは完成出来ないでしょうから。

投稿: mpv0921 | 2019年8月19日 (月) 07時06分

連日の酷暑、新潟は先日の台風の影響で40度越えでしたね。
まだまだ暑い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
煙突、宇宙戦艦のほうはここからミサイルがでましたが、
本物のほうは複雑な構造になっているのですね。

投稿: まつ | 2019年8月19日 (月) 08時13分

すごいです。
よく手をぬかずに・・・。
自分だったら絶対に気をぬいちゃいますね。
最後まで見たいです。

投稿: ninja400 | 2019年8月19日 (月) 10時07分

とかく集中力が続かない今日この頃です。暑い夏にいかがお過ごしでしょうか。
紙では一番苦手な不規則な曲線が多発するパートに入ってきましたね。
頑張れUHU02さん。
先日息子と「アルキメディスの大戦」を観に行きました。残念ながら、具体的な製造工程に触れることもなく「なんだ?」というおもいでした。息子に大和型戦艦は製造の過程こそに意義あるんだといって観た私達としては、肩透かしを食った感じでした。
しかし、UHU02さんがアンケートで、完成から最後の出撃までの仕様変遷を教えてくださったおかげで、その話を観た後に息子に言ったら、親の威厳が保てました。今度機会があれば船底の話をしてやろうと思っています。
これはあくまで指摘余談でした。残暑はまだまだ続きますがご健勝をお祈りします。

投稿: shinken | 2019年8月19日 (月) 11時45分

今回も勉強になります、凄く!
まだまだ暑い日が続く予感が~ご自愛ください。

投稿: Kunimimi | 2019年8月19日 (月) 11時46分

更新、お待ちしていました。
いつものことながら緻密な考証には驚かされるばかりです。
バイタルパートということで、灌ごとに隔壁で仕切っていたのは判るとしても、横通しの通路が無かったことは想定外でした。
これからも新たな発見に期待をしています。
暑い日が続きますが、お身体ご自愛ください。

投稿: Yoshi-Yoshi | 2019年8月19日 (月) 11時56分

更新ありがとうございます。

配管類まで…。
これ、組み立て時には縮尺を倍以上にしなきゃ(笑)
そうするとドック問題が発生しますね(泣)

まだまだ暑さが続きますので、
体調管理、くれぐれも気をつけてくださいね。

投稿: オジ | 2019年8月19日 (月) 18時40分

更新ありがとうございます。
深い考察からデザインされたパーツを組み立てるのが今から楽しみです。

投稿: とろ | 2019年8月19日 (月) 19時15分

リサーチが凄いですね~

投稿: Y.Shimada | 2019年8月19日 (月) 21時41分

屈曲煙突といえば長門ですが、コイツに関しては「真っ直ぐ立てたら艦橋が煙たかった」というのが理由のようですね
何とも気の抜ける理由なんですが、この煙突が長門のシンボルとして愛されていたそうです
煙突の形ひとつ取ってもいろいろ考えられているのが興味深いところですね

投稿: ak | 2019年8月19日 (月) 22時04分

なんて暑いんでしょう、参ってしまいます。しかしあの嫌なじめじめ感が無くなってきたのがせめてもの救いです。
大和の建造は着々と・・・ですよね、多くのパーツがどの様に組み上がるのか妄想にふけってしまいます。
轟天号の一部とか東京タワーエレベーターシャフト内の階段みたいに見えなくなってしまう部分もあるんでしょうか。
図面を見ながら、どう処理されるんだろうかと思っています。
お身体大切に、ご自愛下さい。

投稿: 51式Jijii | 2019年8月19日 (月) 22時57分

めちゃくちゃな暑さでしたね。
この煙突は作るの苦戦しそうです。

投稿: マザーレイク | 2019年8月19日 (月) 23時29分

かわぐちかいじ氏の「ジパング」でそのようなシーンがかかれてましたね。

投稿: kei | 2019年8月20日 (火) 01時35分

uhu02先生はきっともう本物が作れますね!(笑)
ブログを見るだけでも見ごたえというか読みごたえがあります。
続きがすごく楽しみです。

投稿: unitoro | 2019年8月20日 (火) 08時11分

残暑お見舞い申し上げます。
いつもながらの凄まじい熱量で夏をものともしない気合を感じます。
車にしろバイクにしろ、ペーパークラフトで配管を作成する際は「面倒くさい」という
印象なのですが、大和も例に漏れず、さらに複雑な配置で既に心が折れそうです(笑)
体調崩されませんように、ご自愛下さい。

投稿: じぃにゃん | 2019年8月20日 (火) 09時29分

連日の暑さの中、本当にお疲れ様です。
更新ありがとうございます。

投稿: ペパクライケダ | 2019年8月20日 (火) 10時53分

ボーッとテレビを見ていたら、NHKが3番艦「信濃」沈没の原因を特集していました。
12缶のうち8缶しか完成していなくて20ノットしか出せなかったとか、電気溶接技術が
稚拙で強度不足のリベットでアーマー部を接合したとか、船倉の内部構造上の問題点とか、
こちらの建造状況との相乗効果で暑さが吹っ飛びました。

投稿: ドラゴン斎藤 | 2019年8月20日 (火) 12時41分

こんばんは、お暑い中での模型の考察や
記事の更新、お疲れ様です。
今回の記事で、大和の傾斜煙突の仕組みを
教えて頂き、ありがとうございます。
大和の外形状の特徴で、傾斜煙突と傾斜マストは
外せませんよね。
また、記事の内容から察するに、
バイタルパートの納得いく再現も考えられて
おられるのではないでしょうか。
まだまだ暑さが続く中、どうかお体に気を付けて
大和の再現に勤しんで下さい。

投稿: 迷える人 | 2019年8月20日 (火) 18時30分

まだまだ暑い日が続いていますがお体には充分気を付けてください。
私はこれ以上とんちんかんなコメントをして制作の邪魔にならないよう、
静かに見守らせていただきます。
しかし名古屋も相変わらず暑いです。

投稿: ちゃちゃい | 2019年8月20日 (火) 23時31分

この文章はgoogleで翻訳したものです。

新しい知らせがアップデートになって嬉しいです。
精密な作品のために,靴下の苦労が多いですね。
大変です。
次の消息を期待します。

投稿: freejib | 2019年8月21日 (水) 02時52分

残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ暑さが残りますが、是非ともご自愛くださいませ。

投稿: 夜魔        | 2019年8月21日 (水) 10時34分

いつもながらの考察、恐れ入りました。
いつも更新を心待ちにしているのですが、
今回も期待を(良い意味で)裏切られました。
最後まで応援させていただきます。

投稿: うめさん | 2019年8月21日 (水) 11時53分

残暑お見舞い申し上げます。
更新お疲れ様です。
あいかわらず考察の熱量がすごいですね
具体的に物事を前に運ぶ力が羨ましい~

投稿: Oya | 2019年8月21日 (水) 12時06分

更新ありがとうございます。
毎回、勉強になります。
厳しい残暑が続いていますが、
体調を崩されませんように、ご自愛下さい。

投稿: アポロ | 2019年8月21日 (水) 13時40分

残暑お見舞い申し上げます。
更新お疲れ様です。
考察素晴らしいです、もう大和の設計技師ですね。
お体にお気を付けください。
更新楽しみにしております。

投稿: | 2019年8月21日 (水) 20時23分

お疲れ様です。
煙突からボイラーまでの煙路、いろいろ工夫されているのですね。
色々わかって面白いです。

投稿: まんぼう! | 2019年8月22日 (木) 08時22分

非常に一見。
がんばろう!

投稿: Evgen MooNFish | 2019年8月22日 (木) 10時48分

残暑お見舞い申しあげます。
缶室から煙路ですが艦船の航行を左右するものですから本当に頑丈なんですね。
斜め煙突の方が航行時風が入らないことも関係あるのでしょうかね。
体調を崩しませんようご自愛ください。

投稿: 一番搾り | 2019年8月22日 (木) 16時41分

うわぁ、煙突の考察おもしろい&凄い!ですねぇ。
次回も楽しみにしてます。

投稿: マックス | 2019年8月22日 (木) 19時56分

まだまだ暑い中お疲れ様です。次に進みましたね。
只々、すごいとしか言葉が出てきません。
今まで見たことのない内容で興味深く拝見しました。
次が楽しみです。お疲れの出ませんように!

投稿: noboru | 2019年8月23日 (金) 18時19分

毎回緻密なリサーチに感服します。
資料集めだけでも大変な作業だと思います。
内部をここまで詳細に再現することになると、隠れて見えなくなるのはもったいないような・・・。
轟天号のように、できるだけ中が見えるような作りになることを期待します。

投稿: nao | 2019年8月24日 (土) 09時22分

階段についての考察、論理的で明快なことに感心しました。 そういう発見がこれからもありそうだと思うとわくわくします。 体に気をつけて無理せずに気長に取り組んでください。

投稿: Ab | 2019年8月24日 (土) 09時46分

2019年の夏も暑い。その暑さに負けず劣らず「熱いブログ」ですね。大和の完成した姿がとても楽しみです。期待しています。

投稿: usan | 2019年8月25日 (日) 11時45分

残暑お見舞い申し上げます。
分厚い装甲板の存在は認識していましたが記憶していた位置と違っていたので記憶って当てにならないなと実感。
勉強になります。それにしても今回も詳細内容で頭が下がります。
所で今回の内容より先のことになると思いますが海外のインスタに何故か戦艦長門級と思われる操舵室の写真が
アップされていました。同軸上に並んだ5つの操舵輪を10名ぐらいの水兵が回す様子を収めたもので図面(艦艇下の舵付近)
も合わせて公開していました。
大和だと操舵輪の数がもっと多いのか、はたまた人力ではなく動力化(それは無理かな)していたのかとかでコメントとして
フライングですがが興味が湧き書かせて頂きました。
「UHU02教室」期待しています。

投稿: マッチロック | 2019年8月26日 (月) 07時18分

ごぶさたしております。神戸の佐藤です。
最後にコメントしたのはモスラの頃だったでしょうか。
1/200大和、しかも内部構造まで再現とは。
轟天やUボート以上の、すごい情報量になりそうですね。
ニチモの1/200が絶版になり、久しいですが、それを越える
最新の考証に基づいたモデルになりそうですね。
がんばってください。またちょくちょく見に来ます。

投稿: sato@kobe | 2019年8月28日 (水) 01時48分

詳細な考察には脱帽です。
朝夕は随分過ごしやすくなりましたが、
日中は湿度も高くまだまだ蒸し暑い暑い日が続きそうです、ご自愛ください。

投稿: あんずパパ | 2019年8月31日 (土) 08時59分

ご無沙汰しています。3D化の煙突がいいですね。内部の図面が細かい、いつもながら大変な仕事だと思います。
無理をしないで、9月になってもまだまだ、暑い日が続いています。気をつけてくださいね!

投稿: Y.Saeki | 2019年9月 8日 (日) 18時03分

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