« Das Boot [U-96] 3Dデータ化(6)艦橋その① | トップページ | Das Boot [U-96] 3Dデータ化(8)小物 »

Das Boot [U-96] 3Dデータ化(7)艦橋②

PR

われわれが防戦一方のボクサーのようにうずくまっている、後ろがひらいたブリキ缶を"艦橋"と呼ぶのはどういうわけだ。ふつうの船のブリッジとはまるでちがう。…(中略)…ここのは大きな楯にすぎない。胸壁の一種だ。外板上縁にとりつけられた風用ノズルは、水平に吹きつける風の向きを上方に変え、空気の壁をつくることによってなかの人間を守ってはくれるが、嵐がこのくらいはげしくなると、効果のほどは感じられない。後方にむけては何も掩体がないのだ。あけっぱなしなのだ。波は後方からも襲ってくるのに。…ハヤカワ文庫「Uボート(上)」嵐より

艦橋の細かい部分です。

U15

特に「温室」と呼ばれる後方のバスケット(籠)状の部分が悩みどころでした。見せどころの部分でもあるので、最終的にパイプ形状も再現することにしました。(この太さを基準としてこれより細い手すりなどは平面での表現です)

制作時のイメージを確認するために3Dモデルに一部テクスチャーを与えました。

B16e_2

ロタール=ギュンター・ブーフハイムの原作にはU96という記載はないのですが実際に彼が取材で搭乗した艦がU96だったということで、暗黙の了解的に、映画DasBootのUボートはU96となります。

U17_2

…「のこぎりざめ(エイ)」のエンブレムで有名な艦ということです。

U18_2

U19_2

PR

PR

|

« Das Boot [U-96] 3Dデータ化(6)艦橋その① | トップページ | Das Boot [U-96] 3Dデータ化(8)小物 »

Das Boot U-96」カテゴリの記事

コメント

このパイプも再現されるのですか!?
籠状になっているので
どのように制作されるのか
楽しみです。
細さえの挑戦ですね。
プラモデルとは違ってエッチングパーツなど
使えませんからね。
期待で胸が膨らんでいます。

投稿: takakoinochi | 2010年12月13日 (月) 02時55分

こうしてみると、甲板の描き込みが凄まじいのがよく分かります。
最近の艦船模型では木甲板のディティールを大きなデカールで表現する方法も出てきました。
uhu02さんの甲板もデカール化すると需要があるかも。

投稿: chandler2001 | 2010年12月13日 (月) 03時02分

takakoinochiさん おはようございます
どのように制作したらよいのか…まだまだ検討中です…というか実際に手を動かしてみないとわからないですね。紙だけで作れれば良いのだけれど、場合によっては真鍮線に巻きつけようかなと思っています。

投稿: uhu02 | 2010年12月13日 (月) 08時37分

chandler2001さん ありがとうございます
インクジェットプリンターで印刷できる自作デカール用シートでちゃんと「使用に耐える物」があればいろいろと可能性は広がると思うのですが…なかなか無いようですね

投稿: uhu02 | 2010年12月13日 (月) 08時57分

潜水艦、よいですね!私はイ号潜水艦のバルジのカーブラインが何とも言えず好きです。
もしイ号を制作するときは、大きな図面ありますので
声掛けてください。
来年は、禁断のノ○○○ス号でしょうか?(カジキまぐろ)この潜水艦も色々ありますよね!
ネモ船長と海底都市のエイ型(魚の)も魅力ですよね。
何れにせよ、毎回クオリティーの高いこだわりの
作品を生み出して頂き、感謝です。

投稿: manmalu | 2010年12月22日 (水) 01時56分

この記事へのコメントは終了しました。

« Das Boot [U-96] 3Dデータ化(6)艦橋その① | トップページ | Das Boot [U-96] 3Dデータ化(8)小物 »