Das Boot [U-96] すのこの検証
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…海は荒れてきた。泡の筋が濃いグリーンの地のいたるところを走る。波も油断ならぬ感じになってきた。もうそこここで風に飛沫をあげる。いく度も甲板を浸し、すのこ板をぬけて流れた。風が飛沫をくぐり、水を含んだまま前方見張りの顔を叩く。…ハヤカワ文庫「Uボート(上)」嵐より
3D化もまだ済んでいないのですが、ちょっと検証したいことがあって寄り道をしています。U-ボートは一般の船と異なり円柱の本体を穴だらけの外反で覆っています。甲板も例外ではなく「すのこ」のように水抜きの穴があけられているわけです。
この穴をどうやって再現しようかと悩んだのですが…スケールの問題もあり、「描きこみ」で表現することにしました。…それで、うまく表現できるかを検証したのでした。
…資料を探したり、それと比較したりと描きこみにかなり時間がかかってしまいしたが、何とかこれでいけそうなので「よし」としました。
ちなみに…映画のセット(写真A)はかなり省略してあり、実際のもの(写真B)とはかなり違います。(つまり…blu-rayは参考になりませんでした)
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コメント
知らない事ばかりです。 面白い。
投稿: クリスタルボーイ | 2010年12月 5日 (日) 20時51分
クリスタルボーイさん 毎度です
奥が深いですよね。
見えているほとんどは穴あきの張りぼて…なんて…
Uボートが沈んでしまい水圧に押しつぶされる場合、グシャッといくのは船体横中央に見えている本体部分(3D化で赤く示した部分)ということなんですね。
それにしても嵐の中で潮まみれになって見張りなんてとても耐えられない。
投稿: uhu02 | 2010年12月 6日 (月) 08時29分
以前1/35の模型を見ましたが、穴だらけでびっくりしたのを憶えています。でも殆ど「ハリボテ」だったとは知りませんでした。
投稿: chandler2001 | 2010年12月 7日 (火) 02時58分
chandler2001さん おはようございます
子供のころ日本海軍の潜水艦のプラモを見て丸い水抜き穴を「窓」だと思っていました。
豪華客船でもあるまいしあんなにたくさん窓があるわけないのに…
小説には…「本来のシリンダー状艦体については、艦中央部で一部しか見えない。艦体は薄い外殻に覆われている…(略)…ボート全長にわたって、外殻には穴や切れ目がついている。潜航の場合、艦体本体と外殻の間に海水が流れ込めるように。そうでないとこの薄い外殻は水圧でボール紙みたいにつぶれてしまうだろう。」と記されています。
投稿: uhu02 | 2010年12月 7日 (火) 05時48分